| ニッポン経済、やや薄日が差してきたとはいえ、夜明けはまだまだ先のこと。「いつか会社が傾くんじゃないか」「いつかクビになるんじゃないか」。将来が見通せなくて不安を抱え込むのは、いまや会社員の宿命なのかもしれません。本当に残念なことですが、倒産や解雇が現実のものになってしまうこともあるでしょう。そうなれば、就職しなおさなくてはなりません。以前から続けている副業があれば、そのとき、それが大きな支えになるんです。
第一におカネ。会社員時代の給料に比べればささやかなものかもしれません。けれども完全な失業者にはなりませんし、無一文にもなりません。副業は、新たに本業を見つけるまで、生計を助ける貴重な収入源となるでしょう。まったく収入がない場合と比べれば、精神的な余裕が断然違います。それは求職活動においても、きっとプラスに作用するはずです。
第二にスキル。本業と違う業界・職種の副業を続けていれば、知らず知らずのうちに、新しいスキルが身についているもの。ひとつの会社で得られるスキルには限りがありますから、「2人分のスキル」を持っているようなものです。
おのずと求職活動の選択肢が広がりますし、企業の採用担当者にアピールする材料にもなります。
第三に人脈。万一、会社をクビになったら、あなたはだれに相談しますか? 解雇されたときのストレスは非常に大きなものですが、あなたはその苦しみをだれに聞いてもらいますか?イメージしにくいかもしれませんが、クビになった会社の元の同僚には、なかなか相談しにくいものなのです。「クビを切られた者と、生き残った者」。そういう図式でとらえてしまいがちで、腹を割って話をするのは難しいものです。
これが倒産であれば、なおさら元同僚は頼りになりません。あなたと同じように、みんな衝撃を受け、動揺しているんです。同じ境遇の者としてつらさを分かち合うことはできても、あなたの今後の身の振り方について、冷静に考えてくれる存在にはなりえません。
そのとき、副業の同僚がよき相談相手になるでしょう。もちろん、それまでに良好な人間関係を築いていることが大前提ですが。
副業の同僚は、解雇・倒産に関係がありません。あなたがこれからどうすべきか、落ち着いて考え、アドバイスしてくれるでしょう。副業とはいえ、一緒に仕事しているのですから、あなたの仕事ぶり・能力・適性について、その人なりに理解しているはず。会社員としての経験・蓄積もありますから、力を貸してくれそうな知人を紹介してくれることもあるでしょう。あるいは、仕事ぶりが評価されていれば、副業先にそのまま就職ということもあるかもしれませんね。 |